インターネット時代における図書館

 インターネットの普及により、知識へのアクセスが容易になりました。世界中の情報をポケットの中にもたらしてくれるようになりました。このデジタル時代にあっても、図書館は変わらず皆様の学びを支える場所であり続けます。

 大学の学部低学年は、基礎的なことを、しっかり時間をかけてじっくり学ぶことができる貴重な時期です。まずは授業で指定された教科書でしっかり学習しましょう。それで、もっと深く学習してみたくなったら、図書館で関連する図書を探してみてください。
 じっくり学習するには、インターネットの記事よりも紙媒体の「図書」が適しています。基礎的なことは時代によらず不変で、ずっと役立つ知識ですから、学生時代にしっかり身につけておきましょう。

 本学の図書館には「コミュニケーションホール」が併設されており、飲食自由で会話も自由ですので、学習の場、コミュニケーションの場として活発に利用されています。一方で、図書館2階の個人向け自習スペースも、静かな環境で学習したい学生によく利用されています。これからも利用目的に合わせて、上手に利用していただきたいと思います。

 学部4年生あるいは大学院生になったら研究が中心になりますが、必要な専門的知識を得るにも図書館の蔵書(約15万冊)が役に立ちます。
 研究を進める上では先行研究の文献調査が重要で、図書館の2階には学術雑誌が保管されているほか、電子ジャーナルを契約していて、インターネットを利用して研究室や自宅から文献をPDFで読むこともできるようにしています。図書館では、文献の探し方と入手方法、文献データベース説明会などを企画して、学生の皆さんの利用を支援しています。
 とはいえ、すべての雑誌を読むことができるようにはなっておりませんので、その場合には「文献複写・現物貸借サービス」を利用すると、(PDFではなく)紙媒体で文献を入手することができます。
 私は今でも、図書館の蔵書や文献複写サービスをよく利用しています。

 学生の皆さんが、知識を深め、技術を磨き、将来への道を切り開いていくに際し、図書館が信頼できるパートナーであり続けられることを願っています。

 図書館は皆様のための場所です。
 私たちは、皆さんが目標を達成するために、全力でリソースとサポートを提供することを約束します。
 皆様の学びと探究に、図書館を積極的に活用していただけることを心から願っています。

 北見工業大学副学長・図書館長 平山 浩一